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【茨城】

元常陽新聞記者らがニュースサイト開設 無料でつくばや土浦の話題発信

筑波学院大の一室で記事を書く常陽新聞の元記者ら=つくば市で

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 経営不振で今年3月に休刊した県南部の地域紙「常陽新聞」の元記者らが、無料の地域ニュースサイト「NEWSつくば」を開設した。地域の情報を求める声に応えようと、NPO法人を設立。ネット上で再び、つくば市や土浦市の話題を発信している。 (宮本隆康)

 常陽新聞は一九四八年に創刊。前身の会社が二〇一三年に廃刊し、一四年二月から別の会社が題字を引き継いだ。つくば市、土浦市を中心に十五市町村で、週六日の宅配をしていたが、部数が伸び悩んで経営環境が悪化し、約三年で休刊になった。

 読者から惜しむ声が相次いだため、元記者の一部が四月から存続を模索する勉強会を始めた。米国や国内のネットメディアについて調べ、新聞発行よりも経費を抑えられるニュースサイトの開設に乗り出すことにした。

 今年八月、サイトと同名のNPO法人を設立し、常陽新聞の坂本栄元社長が理事長に就任。つくば市内の筑波学院大学と連携協定を結び、大学内の一室が編集室として提供された。

 記者は現在七人で、大半がボランティアで記事をまとめている。なかには他に職業を持ち、仕事の合間に取材や執筆をしている人もいるという。

 サイトでは、常陽新聞の編集方針と同様に、一般紙では取り上げられないような細かいイベントや行政情報を中心に、つくば市と土浦市の話題を紹介する。ほぼ毎日、新しい記事をアップしている。

 運営費は年間約八百万円を見込み、企業や個人から広く寄付を募って運営していく。筑波学院大で公開講座「新聞の作り方」を開くほか、常陽新聞記事のデータベース化、地域FMラジオへのニュース配信も計画している。

 NPO設立の中心メンバーの一人の鈴木宏子理事(54)は「フルタイムで活動できないボランティアだが、地域住民に本当に必要とされる地域メディアになり、存続していきたい」と話している。

 

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