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【茨城】

「キログラム」基準確定へ新手法確立 仏で保管 分銅原器不要に

プランク定数の測定に使った球体のシリコン結晶=産業技術総合研究所提供

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 【ワシントン=共同】つくば市の産業技術総合研究所など5カ国の研究機関が、重さの単位「キログラム」の基準を定める新手法を確立したと、発表した。約130年間、パリ郊外に保管される分銅「キログラム原器」が基準になってきたが、来年11月の国際会議でこの手法を用いることが決まると、原器が不要になるという。

 「重さ1キロ」は1889年以降、パリ郊外の国際度量衡局に保管される金属製の原器が基準になっている。表面の汚れなどで1キロからわずかに変化するため信頼性が問題だった。かつては長さの「メートル原器」もあったが、光の速度を基準にする手法に変更され、重さにも普遍的な基準が求められていた。

 新手法は、重さなどに関わる物理学の基本的な定数「プランク定数」を利用する。産総研は、高純度なシリコン結晶で定数を精密に測定し、これまでより詳しい小数点以下43位までの値を特定。キログラムを厳密に定めるのに必要な水準をクリアした。

 世界5カ国8研究グループが実施した定数の測定でも、この値と近い結果が得られ、重さの基準を定めるのに利用できると確認できたという。

 産総研の藤井賢一首席研究員は「世界の基本的な単位の定義に日本が関わるのは初めてだが、大きな貢献ができた」と話した。

 

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