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【茨城】

人口8万人未満市区、貸出数 笠間市図書館が5年連続日本一

ICタグ利用した自動貸出機

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 笠間市の三つの市立図書館が、一度に貸し出す本などの数を無制限にしたり、市民以外も借りられるようにしたりといった利用促進の取り組みを続け、成果を上げている。貸出数は人口8万人未満の市区で、5年連続全国トップ。ICカードや会員制交流サイト(SNS)も活用し、便利で身近な図書館づくりを進めている。

 日本図書館協会が2015年度の実績をまとめた「図書館年鑑2017」によると、人口規模別に見た公立施設の市区ごとの貸出数ランキングで、市は11年度から続く首位の座を守った。3館で計約115万9000点。2位の兵庫県三木市を約20万点引き離した。

 3館は06年に合併で誕生した笠間市の旧3市町(笠間市、友部町、岩間町)に、それぞれ設けられていた。中心となる笠間図書館の鈴木武館長によると、蔵書は、地域の特色も反映。筑波海軍航空隊記念館がある旧友部町の友部図書館は、戦史や郷土史をそろえている。

 04年の笠間図書館オープン時、館長に招かれたベテラン司書が「貸出数の制限を無くそう」と提案。職員の負担増を心配する声もあったが、ICタグを利用した自動貸出機を導入し、実現にこぎつけた。市町合併後、ほかの2館も制限をやめた。

 笠間図書館は最近、定期的にキッチンカーを近くに招き、短文投稿サイト「ツイッター」で来訪日の告知を始めた。館内に飲食可能スペースがあり、カフェ感覚で料理を持ち込める。

 また簡単な手続きで、JR東日本のSuica(スイカ)など、ICカードでも借りられるようにしている。

 ただ、若者の活字離れは著しく、貸出数は14年度から約7万点減った。鈴木さんは「『地域の図書館は地域の文化を残す』と言われる。工夫を続け、多くの人が活字に親しみを感じてくれれば」と力を込めた。

 

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