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【茨城】

県の魅力度 5年連続最下位 朝ドラや横綱 効果薄く

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 民間調査会社が実施した2017年の「都道府県魅力度ランキング」で、本県が47位となり、5年連続の最下位になった。今年はNHKの連続テレビ小説「ひよっこ」の舞台になったり、大相撲で県出身の稀勢の里が横綱に昇進したりと明るい話題が相次ぎ、全国的な認知度は上がったはずだったが…。専門家からは「『最下位』をPRに活用しては」と逆転の発想を勧める声も聞かれる。 (酒井健)

 魅力度ランキングは、〇九年から民間調査会社「ブランド総合研究所」(東京)が実施している。インターネットによる七十八項目のアンケートで、今年は全国の約三万人が回答。本県は、今回を含め計九回の調査のうち八回で最下位と、四十七番目が「定位置」になっている。

 研究所によると、県の認知度は三年連続で上昇した。大子町などで撮影された「ひよっこ」が放送され(九月三十日に終了)、一月には牛久市出身の稀勢の里が横綱に昇進したことなどで、メディアに取り上げられることが多かったことが影響した。

 しかし、風情ある街並みや、買いたい土産物といった観光客の呼び水となる要素への評価が相対的に低いことが、低順位の要因になったという。例えば「食事がおいしい」が四十一位、「魅力的な街並みや歴史的建造物がある」は四十七位、「買いたい土産物がある」が四十五位などだった。

 これに対し、土浦市観光協会の担当者は「知られていない風景や、人情もまだまだある」と強調する。市内で十月に、全国の花火職人が腕前を競う全国花火競技大会が開かれ、約七十五万人が訪れ、盛況だった。「県の魅力度とひとくくりに言っても、個別には、全国に誇れる魅力があるはず」

 県観光物産課も「各地の祭りや、イベントを新しい視点で紹介したり、景勝地への交通アクセスを工夫していきたい」と、巻き返しを誓う。

 「ひこにゃん」「うどん県」「佐世保バーガー」など、地方の魅力を発信する仕掛け人として知られるPRプロデューサーの殿村美樹さん(56)は「消費者は、東京発のメディアが流した情報で、その県のイメージをつくる。ランキングはどうしても、東京目線になる」と分析する。

 「東京から見ると、茨城は、一番近い田舎というイメージなのだろう。テレビドラマがはやっても変わらずに最下位という点に、かえって親しみを感じる。最下位をブランドとしてとらえ、活用してみると良いのでは」と話している。

 

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