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【茨城】

「4000人の原爆ドーム」画文集50冊、県に贈る 常総の画家・山崎さん

画文集「4000人の原爆ドーム」を寄贈した山崎さん

写真

 毎年八月六日に、広島の原爆ドームを訪れた人々に共同で絵を描いてもらっている常総市の画家山崎理恵子さん(73)が県庁を訪れ、作品をまとめた画文集「4000人の原爆ドーム」(幻冬舎)五十冊を寄贈した。戦争の悲惨さを子どもたちに伝え、二度と戦争が起きないようにという願いを込めて。 (鈴木学)

 山崎さんは、五歳で悲惨な戦争写真を見て「大人になったら戦争をなくす」と決心。小学二年生の時に「みんなで絵を描いたら、優しい心になって戦争をしなくなる」と思い、絵の先生を志したという。

 画家として原爆ドームを描く中で、一九八八年に通り掛かった人に声をかけたことをきっかけに、共同で絵を描くように。九八年からは広島ユネスコ協会などの協力を得て、絵画の合作会を続けている。

 100号ほどのキャンバスに鎮魂や平和など、その人なりの思いを込めて描いてもらう。制作はほぼ一日で、二百〜二百五十人が筆を入れる。二〇一一年の東日本大震災後は、暗い色調など時代が反映されるという。本には十八点を掲載。寄せられたコメントを基に文章も付けた。

 山崎さんは「最近は原爆ドームが、何かを知らない子もいる」と、戦争の風化に危機感を募らせる。「子どもたちに『命とは』『平和とは何』と考えてもらえたら」と、県の担当者に手渡した。寄贈された本は市町村に一冊ずつ送り、県立図書館などにも置かれる。

 

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