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【茨城】

筑波技術大に「手話フォン」 県内初設置 オペレーター経由で会話

画面のオペレーターに向かって手話をする筑波技術大の学生=つくば市で

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 聴覚障害者向けの公衆電話ボックス「手話フォン」が四日、つくば市の筑波技術大に設置された。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの開催決定を機に、日本財団が三日から運用を始め、設置は羽田空港に続き国内二カ所目となる。

 例えば、病院に電話する場合、まず、利用者が電話ボックス内のモニター画面から、手話でオペレーターに、病院側に伝えたい内容を伝達。オペレーターが病院側と話し、内容を伝える仕組み。無料で午前八時〜午後九時まで利用できる。

 日本財団や筑波技術大によると、これまで聴覚障害者は、手話のできる知人に依頼して、電話をかけてもらう必要があり「自立の実感を阻んでいる」との指摘もあった。「メールで四、五日かかったやりとりが、十五分で済んだ」などと評価する感想が寄せられているという。

 筑波技術大は視覚、聴覚の障害者向けの国立大で、約二百人の聴覚障害のある学生が通っている。日本財団は現在、国内主要空港などで手話フォン設置を目指している。

 世界では二十カ国以上で同様の「電話リレーサービス」があるといい、日本財団公益事業部の石井靖乃部長は「通信とコミュニケーションのバリアフリーは、まだまだ遅れていて、やることはある。公的な取り組みになるよう訴えたい」と話した。(宮本隆康)

 

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