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【茨城】

除染と治療 的確に 茨城西南医療センター病院 化学物質汚染想定し訓練

塩素で汚染された患者の除染を訓練する参加者ら=境町で(JA県厚生連提供)

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 事件や事故で化学物質に汚染された多数の患者を治療するためのノウハウを学ぶため、境町のJA県厚生連・茨城西南医療センター病院が、救急医療訓練を実施した。

 化学、生物、放射性物質、核、爆発物の頭文字を取ったCBRNE(シーバーン)と呼ばれる災害を想定した初の訓練で、二日にあった。

 消防や古河赤十字病院(古河市)などを含め約百二十人が参加。被害者への対応として、化学物質の除染と、けがの治療の両方が必要となるため、各部署がどのような役割を果たすかなどを確認した。

 訓練の想定は、液化塩素を積んだタンクローリーとマイクロバスが衝突し、バスの高校生二十人が負傷したことに加え、液体や気化した塩素で汚染されたとした。

 病院駐車場の治療区域に運び込まれた患者は、服を脱ぐ「乾的除染」か、シャワーを浴びる「水的除染」のいずれかのスペースに誘導。続いて、負傷の治療の優先度を決めるトリアージを経て、災害派遣医療チーム(DMAT)による治療を受けた。

 頭を打って意識不明となった患者は、防護服を着けた医師らが緊急の救命治療を施した後、テント内の診察台に横になったまま、除染のシャワーを浴びる手順を取った。

 宮本留美子副院長兼看護部長は「防護服の着脱など、訓練が必要な要素も多い」と話し「地域の災害拠点病院として、定期的に実施していきたい」と気を引き締めていた。 (酒井健)

 

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