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【茨城】

難民認定の問題知って 支援の弁護士、茨大で特別講義

日本の難民認定問題について語る駒井さん=水戸市で

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 紛争や迫害で母国から逃れてきた外国人の支援に取り組む弁護士の駒井知会(ちえ)さんが、茨城大水戸キャンパス(水戸市)で特別講義し、難民認定のハードルが極めて高い日本の制度設計や、認定待ちの外国人らを収容する東日本入国管理センター(牛久市)で死亡者が相次いでいる実態などの問題点を指摘した。

 講義は12日にあり、学生らが熱心に聞き入っていた。駒井さんは、日本の難民認定率は1%に満たず、カナダやドイツなど欧米主要国と比べ相当な低水準にあると紹介。手続きも不親切で長期にわたり、審査の面接で説明が少しでも食い違うと、すぐ信用性が低いと見なされると説明した。

 原因として、駒井さんは法務省の考え方を問題視。「命からがら逃げてくる人たちは、難民申請のプロではない。難民認定の手続きを簡略化すべきだ」と説く。

 また、送還前の外国人が収容される牛久市の東日本入管センターで、体調不良の収容者に診療を受けさせず、死亡につながった事例を紹介。難民認定をあきらめさせるような職員の暴言も日常的にあるとして、収容者は心身ともに追い詰められていると訴えた。

 駒井さんを招いた野田真里(まさと)准教授(国際開発学)は「県内のあらゆる産業を外国人労働者が支えているのに、入管センターの問題など恥ずべき実態が県内にあることを知ってほしい」と、外国人の人権問題に関心を持つよう呼び掛けた。 (越田普之)

 

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