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【茨城】

高校生提案の実験を宇宙で 金井さん、来年2月にも

「紙のバネ」を説明する並木中等教育学校の十川さん(左)と藤田さん=つくば市で

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 ロシアのソユーズ宇宙船で打ち上げられた宇宙飛行士の金井宣茂さん(41)が十九日、国際宇宙ステーション(ISS)に到着する。到着後、日本実験棟「きぼう」で、つくば市内の高校生から提案された二つの物理実験を予定する。生徒たちは、宇宙で実験が実現するのを心待ちにしている。 (宮本隆康)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、「きぼう」で日本の高校生発案による実験をするのは初めてという。二〇一一年からアジアの学生や若手の科学者らを対象に、「きぼう」で実験する簡易な案を募ってきた。六回目の今回は、七カ国の三百六十一人から百六十九件が提案され、八件が選ばれた。この中には、ともにつくば市内にある県立並木中等教育学校と、私立茗渓学園高校の案が一件ずつ含まれていた。

 並木中等教育学校の提案は、らせん状に切り抜いた紙製のバネの動きを観察する実験。茗渓学園の案は、針金でつくった輪が、上下左右に回転する動きを調べる。ともに宇宙の無重力状態で、どんな動きをするかを試す。

 金井さんは出発前の今年九月、つくば市のJAXA筑波宇宙センターで、生徒たちから直接、実験内容の説明を受けた。生徒たちが作った紙製のバネと針金製の輪は、既に補給機でISSに届いている。金井さんはISSに約六カ月、滞在し、実験は来年二月ごろを予定している。

実験用の針金製の輪を見せる村上さん(中)と茗渓学園高校の科学部員ら

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 発案した生徒たちは十七日、筑波宇宙センターで打ち上げの中継を見守った。

 並木中等教育学校五年の藤田宏貴さん(17)は「興奮している。学校の実験と違い、結果が分からないので楽しみ」。十川嘉向さん(17)は「宇宙で実験してもらえるのが、待ち切れない」と話した。

 茗渓学園の案を発案した科学部員で一年生の村上義典さん(16)は「貴重な機会なので、うれしい。とても幸運。金井さんには滞在期間の六カ月間、頑張ってほしい」と笑顔を見せた。

 

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