東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

ジオパーク「茨城県北」全国初の取り消し 推進協など関係者に衝撃

今年5月に日立市内で実施された「ジオツアー」(茨城県北ジオパーク推進協議会提供)

写真

 袋田の滝(大子町)や五浦海岸(北茨城市)など貴重な地質や地形の残る「茨城県北ジオパーク」が、日本ジオパーク委員会から認定を取り消されたことは、活動を主導してきた推進協議会に衝撃を与えた。運営体制の脆弱(ぜいじゃく)さなどが理由。認定取り消しは全国初で落胆が広がる中、推進協は、復帰を目指すかどうかの方向性を来年一月中にも出す予定だ。

 ジオパークは「大地の公園」を意味し、二〇〇八年に認定が始まった。認定されると、貴重な自然遺産の保護や教育への活用、ツアーを通じた観光振興につながるメリットがある。

 県北・県央地域の十市町村にまたがる茨城県北は、一一年に認定を受けた。四年に一度の再審査を受けた一五年、専従職員の少なさや関係機関の連携不足を指摘され、二年後までの改善を求められる条件付き再認定となっていた。

 推進協は指摘を踏まえ、自治体や民間企業の正会員を増やして運営を強化したり、会員制交流サイト(SNS)を通じた情報発信を進めたりしてきたが、ジオパーク委員会は「宿題」をクリアできていないと判断。二十二日に認定取り消しが発表された。

 茨城大の学長で、推進協の三村信男会長は「取り組みが評価されず、認定が得られなかったことは、誠に残念」とのコメントを出した。

 ジオパーク委員会によると、次の新規審査は来春の予定で、再度認定されるとしても最短で来秋になる。推進協事務局は「ジオパークの価値が、よそより低いということではない」と悔しさをにじませながら、関係機関と今後について協議するとしている。

 二十五日現在、国内のジオパークは四十三地域。茨城県北の取り消しにより、県内では、一六年に認定された「筑波山地域」のみとなった。 (越田普之)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報