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【茨城】

日章旗、米国から故郷に 茨城町から出征、約100人連名

日章旗を受け取った西連寺至さん(左)と町遺族連合会の丸山昇一会長=茨城町役場で

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 太平洋戦争で茨城町から出征した人のものとみられる日章旗が、故郷に戻ってきた。米国のメンタルケアの医師が患者の帰還兵から託され、長く米国で保管されていた旗だ。終戦からでも72年。代表で受け取った西連寺至さん(71)は感慨深げだ。 (山下葉月)

 町によると、保管していたのは、医師の娘で米国ミズーリ州在住のベティ・ウィルソンさん(90)。

 ウィルソンさんは日章旗返還のテレビ番組を見て、「日本の家族の元に返したい」と思うようになったという。家族や日本人の知人と動きだし、西連寺の名字が茨城町西部の南川又地区に多いことを突きとめ、今年八月に知人を通じて町役場に連絡を入れた。

 日章旗は縦約七十センチ、横百センチ。所々に血痕がついている。約百人分の名前が連なっているが、持ち主が誰かは分からないため、町は町遺族連合会と持ち主の特定を進めた。結局、特定には至らなかったが、西連寺さんの父親の昇さん、伯父の進さんの名前が大きく書かれていることなどから、西連寺さんが代表して受け取ることになった。

 二十五日、町役場で返還式があった。小林宣夫町長から日章旗を受け取った西連寺さんは「存在すら知らなかったが、まさか戻ってくるとは…」。

 日章旗は今後、町遺族連合会で保管する。連合会の丸山昇一会長(77)は「ことあるごとに展示し、戦争を二度と起こさないような活動に利用したい」と話していた。

 

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