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【茨城】

和紙の原料・コウゾ 大子で皮むきピーク

大子町の冬の風物詩となっているコウゾの皮むき。甘い匂いと湯気が立ち込める中で作業する=大子町で

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 大子町で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の和紙「本美濃紙」(岐阜県美濃市)などの原料となるコウゾの皮むきが最盛期を迎えている。16日も大子那須楮(こうぞ)保存会会長の斎藤邦彦さん(71)=同町大沢=方で、10人ほどが作業に追われた。

 大子町はコウゾの産地として知られる。12月に刈った3メートルほどのコウゾを長さ約80センチに切りそろえ、9束(1束約30キロ)を釜で蒸す。蒸したコウゾは1本ずつ茶色の皮を手ではぐ。同じ作業を1日7回繰り返す。

 蒸したコウゾの甘い匂いと湯気の中、地域住民に交じって作業をするのは、武蔵野美術大日本画学科2年の田頭(でんどう)典子さん(33)。紙づくりの全工程を体験したいと、人づてに手伝いを願い出た。「画材で使う和紙は1枚5、6000円。高いと思っていたけど、作業をしてみると、決して高くはないです」

 さらに表皮をむいて「白皮」と呼ばれる内皮を乾燥させ、出荷する。100キロのコウゾからとれる白皮は6キロほど。週に1、2回、2月末ごろまで続くという。

 大子那須楮は繊維が細かく、質の良さから「本美濃紙」や福井県越前市の人間国宝・岩野市兵衛さんがすく越前和紙の原料に使われる。「やりがいはあるよ」と斎藤会長。「町民にもっと知ってもらいたいね」と願った。 (鈴木学)

 

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