東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

土浦に廃食油燃料の発電所 国内初のメガワット級

廃食油バイオマスの発電装置=土浦市で

写真

 廃食油を燃料にしたバイオマス発電所が土浦市木田余に完成し、二十一日に市内で記念式典が開かれた。飲食店などで廃棄された油を再利用する。最大発電量は一般家庭約三千三百世帯分の二メガワットで、メガワット級の廃食油バイオマス発電所は国内初という。 (宮本隆康)

 廃食油の調達や、発電所から電力を購入をする電力小売会社「ゼロワットパワー」(本社・千葉県柏市)などによると、発電所は売電会社「つくばグリーンパワープラント」(土浦市)が、総事業費約四億円で建設した。

 敷地面積は約二千平方メートルで、ディーゼル発電機を使い、最大で年間約四千キロリットルの廃食油を消費する。来月から売電を始める予定となっている。

 廃食油は、レストランやスーパーなどの事業所から廃棄された油を使用。処理業者三社と、下妻市内の農事組合法人「百姓倶楽部」などから調達する。ゼロワットパワーがつくば市内の工場や、常陸太田市内の病院、大洗町のホテルなど県内約十カ所と契約し、売電していくという。

 下妻市内の農事組合法人「百姓倶楽部」などが、土浦市で廃食油リサイクルを目指していた経緯から、発電事業に利用することを考え、つくばグリーンパワープラントを設立した。今後、別の場所でも発電所の新設を目指す。

 廃食油バイオマス発電は、太陽光や風力発電のように気象条件に左右されず、安定的に発電できるのが特徴。一方、廃食油を集めたり精製したりするコストなどが課題という。

 廃食油は現在、家畜の飼料やインクの原料にリサイクルされるほか、海外に燃料用などで輸出されることが多いという。

 ゼロワットパワーの佐藤和彦社長は「安定的なバイオマス発電は、一定割合で増やす意義がある。廃食油を提供してくれる企業などに、再利用によるエネルギーを供給していきたい」と話した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報