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【茨城】

減災に歴史史料活用を 茨城大と国文研がシンポ

会場からの質問に回答する宮崎さん(右)=水戸市で

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 減災や気候変動の研究に役立てようと、古文書などの歴史史料を分析している茨城大地球変動適応科学研究機関(ICAS=アイキャス)が、水戸市の茨城大水戸キャンパスでシンポジウムを開いた。気候変動についても歴史史料から学んでいく重要性を確認した。

 シンポジウムは五日にあり、茨城大側と学術交流協定を結んでいる国文学研究資料館(国文研、東京都立川市)が共同で主催した。

 事例報告のうち、茨城大理学部の野沢恵(さとし)准教授と四年の宮崎将さんは、江戸時代後期の土浦の国学者が三十二年にわたってつづった日記「家事志」について発表。天気に関する記述を抽出したところ、梅雨から夏にかけての降水日数が、現代より少ない傾向にあったことが分かったという。

 気候変動の可能性があったことを示す結果だが、飢饉(ききん)や洪水との関連性を明らかにしていくためには、家事志以外の歴史史料も読み解いていく必要があるとした。

 学内の教員六十余人が参加しているアイキャスは、文理の垣根を越えた研究分野の創出などを目的に、昨年五月に国文研と協定を締結した。二〇一七年度から三年間、共同研究やフィールドワークを展開することになっている。 (越田普之)

 

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