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【茨城】

水戸は生き物の宝庫 市が「自然ガイドBOOK」出版

「みとの自然ガイドBOOK」の編集に当たった「茨城生物の会」の小菅次男会長=水戸市で

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 水戸市内に生息する動植物を紹介する冊子「みとの自然ガイドBOOK」(青山グラフィック)を市が発行した。編集は県内の生物を調査・研究する団体「茨城生物の会」が担当。約二百三十種を紹介し、水戸を代表する公園など八カ所をドローンで撮影した。会の小菅次男会長(81)は「水戸には知らない生き物がたくさんいるので、多くの人に知ってほしい」と話している。(山下葉月)

 オールカラーA5判、百十八ページ。同会は市の委託を受け、二〇一四、一五年度に市内の環境を調査した。その結果を基に、子どもでも分かりやすいような形にまとめた。

 鮮やかな写真に分布や出現期、ていねいな解説を添えた「自然図鑑」のほか、環境省や県のレッドデータブックに掲載された生物を集めた「守るべき動植物」、飼育や栽培が禁止されている「特定外来生物」など六章で編成している。

 水田周辺に生息する国内最小のネズミ「カヤネズミ」は、ヨシやススキなどの上に植物の葉や穂を使って球状の巣を作る。植物のカタクリもここに記載し「暑さに弱いが、温暖な水戸などの平野部での自生は珍しく貴重」と紹介している。

 体長二〇ミリ程度の昆虫「アオマダラタマムシ」は、緑色の羽の上に、金色の紋が浮かぶ。「戦前には偕楽園と御前山にしか記録がなかったが、戦後は記録が絶えていた。近年になって市森林公園や笠間などにも分布していることが分かった」と時代の経過に合わせて解説している。

 市によると、二百部印刷し、市内の小中学校に配布した。市内の全図書館でも閲覧できるようにするが、販売はしていない。担当者は「要望があれば検討する」と話した。

 同会は今年六月、市内で自然環境シンポジウムを開く予定で、参加者に配れるように計画を進めている。

 

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