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【茨城】

古代織物の復元へ 会員ら「コウゾ」蒸し 那珂のグループ、27日まで作品展

倭文織用のコウゾを蒸す「手しごと」のメンバー

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 旧瓜連町(現・那珂市)などに伝わる古代の織物「倭文織(しづおり)」を復活させようとするグループ「手しごと」の会員約十人が二十日、市内で、織物の横糸を作るため、原料となるコウゾを蒸し、皮をむくなどの作業に取り組んだ。

 会長の田中良治さん(78)によると、倭文織には、縦糸に麻、横糸にコウゾが使われている。当時の姿により近づけようと、グループでは市内でコウゾを栽培。繊維を取りだし糸に仕上げている。

 この日は、メンバーが織物を作るのに必要な一年分の糸を作るため、約二百本のコウゾの枝を刈り取り、ドラム缶で二時間ほど蒸した。コウゾの甘いにおいがたちこめる中、メンバーは二人一組になって次々と皮をはいでいった。

コウゾから作った糸で編みこんだタペストリーなど倭文織の作品が並ぶ会場=いずれも那珂市で

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 奈良期に編さんされた「常陸国風土記」によると、旧町付近では、古くから倭文織を織る人の集落があったとされるが、当時の織物は現存しない。グループは約二十年前から旧町の調査結果をもとに、倭文織の復元へ向け活動している。

 メンバーによる作品展が市総合センターらぽーるで開催中。倭文織のタペストリーや敷物など約三十点が並ぶ。二十七日までで、入場無料。 (山下葉月)

 

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