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【茨城】

水戸の柔甘ねぎGI登録 海外輸出に弾みも

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 水戸市などで生産されている「水戸の柔甘(やわらか)ねぎ」が、国が農林水産物や食品を地域ブランドとして保護する「地理的表示(GI)保護制度」に登録されたことを受け、関係者は「若い人がネギ作りを始めるきっかけになれば」と期待を寄せた。海外輸出など販路が拡大する可能性がある。 (鈴木学)

 農水省のGI登録は今回で、三十四道府県の五十八品目と海外一品目の計五十九品目。県内では「江戸崎かぼちゃ」(稲敷市と牛久市)「飯沼栗」(茨城町)に続いて三品目目となる。

 申請したJA水戸によると、柔甘ねぎは、市のほか城里、茨城町で生産。白い軟白部が四十センチ以上で、一般に流通しているネギの一・三〜一・六倍長く、曲がりが少ない。土を寄せて軟白部を伸ばすのでなく、ハウスで遮光フィルムを利用するなどで軟白部が長くなるように栽培。辛み成分が少なく生でも食べられる。

 約二十人が三・七ヘクタールで栽培し、生産量は年間約百六十トン。取引価格は一般的なネギの約一・七倍。都内のスーパーなどを中心に引き合いが強いという。

 JA水戸の水戸地区ねぎ生産部会長の園部優さん(61)は「自信と誇りを持って栽培し、ブランド力を高めていきたい。若い人たちが柔甘ねぎをつくってくれる環境に拍車がかかれば」と喜んだ。

 政府は、他国と地域ブランドを互いに保護し、輸出を促す成長戦略を描く。GIは欧州で認知度が高く、欧州委員会によると、登録のない一般商品に比べ価格が二・二倍になるとの調査も。日本と欧州連合(EU)が昨年妥結した経済連携協定(EPA)交渉で、EUで保護される日本のGI産品は四十八品目とすることで合意。水戸の柔甘ねぎを含む新たな登録品は、早くて二〇一九年とされる協定発効後、EUでの保護対象に加わる可能性がある。

 

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