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【茨城】

「日本最長」駅名見に来て 大洗鹿島線「長者ケ浜潮騒はまなす公園前」

長者ケ浜潮騒はまなす公園前駅に設置されている「駅名標」=鹿嶋市で

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 「日本一」の駅の新たな名物に−。鹿島臨海鉄道(臨鉄)は、読み仮名表記で最も長い駅名として知られる大洗鹿島線の長者ケ浜潮騒(ちょうじゃがはましおさい)はまなす公園前駅(鹿嶋市)に、国鉄で使用されていたホーロー看板に似せたシールの駅名標を設置した。臨鉄の担当者は「ぜひ見に来て」と鉄道ファンらへ呼び掛け、集客に願いを込めた。 (越田普之)

 駅は一九九〇年十一月の開業当時は、漢字を含む正式表記(十三字)、読み仮名表記(二十二字)とも日本一の長さを誇った。

 しかし、全国で長い駅名が流行したこともあり、熊本地震で被災した南阿蘇鉄道の南阿蘇水の生まれる里白水高原駅(熊本県南阿蘇村)に抜かれ、正式表記の一位から陥落した。

 その後も、さらに長い名前の東京ディズニーランド・ステーション駅や、リゾートゲートウェイ・ステーション駅が誕生するなど、返り咲きは困難な状況に。それでも、読み仮名表記で、南阿蘇水の生まれる里白水高原駅と並び一位の座を守っている。

 臨鉄によると、駅名は「日本一」に強いこだわりを持っていた旧大野村の生井沢健二村長の意向が影響したという。名前の先頭にある「長者ケ浜」は、駅近くの太平洋岸に計画されていた海水浴場の名前。バブル崩壊によって泡と消え、駅名にその名を残すのみとなっている。

 国鉄がルーツの大洗鹿島線は、駅名を平仮名で表記したホーロー製の看板が各駅に設置されていたが、風雨にさらされて腐食が進み、現在は大洗駅(大洗町)と涸沼駅(鉾田市)に残るのみ。再度設置するにはコスト面の問題があり、十分の一以下に抑えられるシールで代替したという。

 当初、大きい駅名標が二つ立てられている長者ケ浜潮騒はまなす公園前駅に駅名標シールを貼る予定はなかったものの、読み仮名での日本一をPRするため、後から設置を決めた。二十二文字を無理なく入れるため、高さは通常サイズの倍以上の二メートルにも及ぶ。

 駅は無人駅で昨年四〜九月、定期外の利用者は一日平均は八人。最寄りの大野潮騒はまなす公園への遠足で小学生などが利用する日もあるが、普段はいたって静かだ。駅名標設置後にはツイッターで話題に上ることもあり、臨鉄の運輸事業部長で大洗駅長も務める大曽根精一さんは「お客さんも増えてくれれば」と期待を寄せている。

 

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