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【茨城】

城里でダムカレー提供 「最もマイナーな町」返上へ 地元高校生ら考案

常磐大生と水戸桜ノ牧高常北校生が開発した「藤井川ダムカレー」。中央に盛られているご飯の下にはウインナーが2本刺さっており、引き抜くとルーを「放流」できる=城里町で

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 「最もマイナーな町」と、県内のシンクタンクによる調査結果が出てしまっている城里町を盛り上げようと、地元の高校生や大学生が考案した「藤井川ダムカレー」が商品化され、町内の温浴施設「ホロルの湯」で提供が始まった。関係者は「これで終わりではない。ダムカレーを大事に育てて、町を発信する」と決意を新たにしている。(越田普之)

 ダムカレーは、ご飯でダムの堤を作り、カレールーを湖水に見立てている。開発に当たったのは町内唯一の高校である県立水戸桜ノ牧高常北校と、常磐大(水戸市)で、町による「高大官連携プロジェクト」の一環。近年の「ダムブーム」にあやかろうと、地元の藤井川ダムに着目し、昨年から準備を進めてきた。

 商品は、藤井川ダムの構造や周辺環境を忠実に再現して「施工」されている。また、町の特産品を広く知ってもらうため、食材には地元の米「コケッコー米」や豚肉「キングポーク」、季節の野菜を使用した。

 ご飯の下部にはバルブ替わりのウインナーが二本刺さっており、引き抜くと「放流」が楽しめる。食器もマニア心をくすぐる特注品で、ダムの水位を示す目盛りが刻まれている。

 食器を含めた商品開発では、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを利用した。目標金額の達成が危ぶまれた時期もあったが、生徒たちが街頭PRを展開するなどして、ピンチを切り抜けた。

 提供開始を記念し十日にお披露目会が開かれ、水戸桜ノ牧高常北校二年の興野沙葵(きゅうのさき)さんが「私たちのダムカレーは新たな出会いを生み出すコミュニケーションツール。町の知名度が上がり、多くの人に訪れてもらうことを願っている」とあいさつした。

 常磐大コミュニティ振興学部三年の小林瑞歩さんも「ダムを切り口に、町の新しい姿が見えた。これが新しいプロジェクトにつながってほしい」と語った。

 ダム愛好家として知られ、ダムカレーの「設計」段階からアドバイザーとして関わってきた宮島咲さんも出席。商品を試食して「きちんと放流できるなど、ダムマニアのことが考えられている」と絶賛し、「幅広い世代においしく食べてもらえる」と、味にも太鼓判を押した。

 お披露目会には、クラウドファンディングの出資者も招かれた。さいたま市中央区の窪田晋一さん(53)、弘美さん(53)夫妻は「町の四季を感じられる」「おもしろい町おこし」と語り、ダムカレーに舌鼓を打っていた。

 ダムカレーは、ホロルの湯一階レストランで八百五十円で提供。営業時間は午前十一時半からで、午後二時半オーダーストップ。月曜日休館。

 問い合わせはホロルの湯=電029(288)7775=へ。

 

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