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【茨城】

独自レシピで洋野菜 好評 常陸大宮・道の駅「かわプラザ」

変わり種野菜が並ぶかわプラザの直売所=常陸大宮市で

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 常陸大宮市の道の駅「かわプラザ」で販売する細長いカリフラワーやスイスチャードなどのユニークな洋野菜が好評だ。当初、売り上げは苦戦したが、洋野菜を使うレシピを従業員や農家が共同で考案し、伸びてきた。平らな耕作地が少ない市が、洋野菜を農業振興の切り札として推奨し、実りつつある。駅はオープン二周年を迎え、二十四、二十五日に記念イベントを開く。(山下葉月)

 オレンジや黄色の茎が目立つスイスチャードや、カラフルな小ぶりのピーマン、濃いピンク色のカブなど、自然の色とは思えない野菜が、店内の木箱いっぱいに詰まっている。

 買い物客は売り場で、調理のアドバイスなどが書かれたポップや、レシピカードを見ながら野菜を手に取る。駅長の遠藤修平さん(58)は「都心のスーパーでもなかなか見られない食材です」と紹介。夏のピーク時には三十種が並ぶ。

 市は冬場の気温が低く、平たんな耕作地も少ないため、農業にとって不利。市は、他地域にはない変わった作物で特色を打ち出そうと、二〇一一年から洋野菜の作付けを推奨。駅の直売所で販売したり、レストランで食材として提供したりすることでブランド化を図ろうとしている。

 ただ、最初は売り上げは順調でなかった。これらの野菜はフランスやイタリア料理で彩りとして使われるが、日本の食卓ではなじみがないことが原因とみられた。直売所を運営するJA常陸の萩谷光章さん(40)は「ただ、天ぷらにして食べるのでは芸がない。丸ごと食べてもらえる独自のレシピを提案しないと、買ってもらえないと考えた」と振り返る。

 そこで、県や種苗会社、生産者と合同で勉強会を実施。試食を重ねて、コンソメスープやソテーなどを提案。売り場にレシピカードを置くようにすると、購入者も増えたという。

 現在、市内で洋野菜をメインに栽培する農家も増え、三十人になった。駅の農園で栽培する大森慎一さん(69)は「洋野菜は温度管理や肥料の調整が難しいが、育てがいがある」と笑顔で話す。

 オープン二周年を迎えるかわプラザの来場者数は今年二月末までで約百三十四万人。遠藤さんは「さらに集客し、洋野菜を広めていきたい」と意気込む。

 記念イベントでは野菜の詰め放題や、地酒の新酒フェアを開催する。問い合わせは=電0295(58)5038=へ。

 ◇ 

 大森さんが栽培したスイスチャードを使ったお弁当を十七日付の連載企画「#茨城おべん」で紹介する予定です。

 

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