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【茨城】

取手・中3いじめ自殺 担任欠席で保護者会紛糾

当時の対応を謝罪する矢作教育長(中)ら市教委幹部=取手市で

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 取手市立中三年の中島菜保子さん=当時(15)=が二〇一五年十一月に「いじめられたくない」と日記に書き残し自殺した問題で、市教育委員会が二十四日夜、菜保子さんと同じ学年の保護者会を開いた。保護者会は一六年三月の卒業式直前にも開かれており、今回が二回目。当時の担任教諭が当日になり欠席したため紛糾した。会合で市教委は当時の対応を謝罪した。 (宮本隆康)

 保護者会は午後七時開催予定で、会場の市役所藤代庁舎には、当時の同級生三十八人を含む約百三十人が集まった。今月末で辞職する矢作進教育長、当時の市教委幹部、校長、教頭らが出席した。

 だが、出席予定だった当時の担任の女性教諭が、当日になって、体調不良を理由に欠席した。

 このため、中島さんの両親や保護者らから不満が続出。市教委幹部は、保護者らに促されて、女性教諭に電話し出席を求めたが、断られた。担任を出席させたうえで再び保護者会を開くことを約束し、保護者会が始まった。開始は予定から約三時間遅れの午後十時前だった。

 冒頭、矢作教育長が当初、いじめによる重大事態に該当しないと判断したことなど、一連の対応を謝罪。「遺族に心労をかけ、保護者や生徒にも迷惑をかけた」と頭を下げた。

 二年前の保護者会で学校側は「いじめはなかった」と説明していたため、保護者から「当時は何を根拠に言ったのか」「謝罪よりも経緯を明らかにするべきだ」などの声が上がった。

 質疑の時間は、保護者や生徒のプライバシーを理由に非公開とされた。会合は二十五日午前零時前まで続いた。

 会終了後、取材に応じた菜保子さんの父考宜さん(46)によると、市教委が重大事態と認めなかった態度を一転させた理由を問う質問が多く出たが、具体的な説明はなかったという。

 考宜さんは「反省を口にしていたが、要求しない限り何もしない対応は、最初から変わっていない。担任の口から核心部分を聞きたかったが、逃げているとしか思えない」と不信感を口にした。母淳子さん(47)も「まただまされた気分。最初からずっと、この状態が続いている」と話した。

 

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