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【茨城】

水戸・県産ブドウでワイナリー 市街地ににぎわい再び

水戸市の市街地でワイン造りに取り組む宮本さん=水戸市で

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 水戸市の市街地で、県産のブドウを使ったワイン造りに取り組む都市型ワイナリーが注目を集めている。売り出したワインはほぼ完売。「まちなか」の強みを生かし、生産者と消費者をつなぐイベントを企画するなどして、空洞化が進む市街地ににぎわいを取り戻そうとしている。

 百貨店や飲食店などが立ち並ぶ中心市街地にあるワイナリー「ドメーヌ水戸」。一九五五年に商店街の集会所として建設されたレトロな建物「泉町会館」の一角にある。

 ワイン造りを発案したのは、輸入販売を手掛ける会社に勤務した経験を持つ酒店経営の宮本紘太郎さん(41)。米ニューヨーク・ブルックリンにワイナリーがあることを雑誌で知ったのがきっかけだった。

 水戸市の中心部では近年、大型商業施設の撤退が相次ぎ、丸井水戸店が今年秋に閉店を決めるなど空洞化が進む。宮本さんは「ワイナリーであれば、誰でも参加しやすいと考えた」と振り返る。

「ドメーヌ水戸」のワイン

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 ワイン造りは日本酒などよりも工程が少なく、限られたスペースでできるといい「東京や大阪にも都市型ワイナリーがある」と宮本さん。二〇一五年に地元の飲食店関係者ら十人が出資して会社を設立、一六年八月には初の仕込みにこぎ着けた。

 県内の農家から調達したブドウを使い、一六年度は赤とロゼの二種類、計約五千本を製造し、ほぼ完売。一七年度は、さらなる増産を目指した。

 一口一万円の「ひとくちオーナー」制度も導入。消費者は生産者と触れ合いながら、ブドウ畑で収穫を体験した後、ワイナリーで醸造を楽しむ特典を受けられる。

 宮本さんは「将来的には自社でブドウ畑を持つのが目標。生産者と消費者をつなぐ拠点としてワイナリーを成長させ、市街地活性化に貢献したい」と話している。

 

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