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【茨城】

涸沼でオオワシ追い続けて5年 茨城町のアマカメラマン・清水さん

魚を捕まえるオオワシ=涸沼で(清水さん撮影)

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 国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録された涸沼(茨城町、大洗町、鉾田市)で、国の天然記念物で絶滅危惧種のオオワシを追うアマチュア写真家がいる。茨城町の清水道雄さん(70)だ。飛来する冬に一羽のオオワシを追い続けて五年。躍動感あふれる作品は茨城町の広報紙の表紙も飾り、涸沼の「顔」になった。 (山下葉月)

 このオオワシはロシア極東に生息し、越冬のため毎年一月ごろから春一番が吹く三月中旬まで、涸沼で過ごす。翼を広げると最大で二・四メートルにもなる。

 茨城町企画政策課によると、約二十年前から姿を見せ始めた。くちばしの傷から、同じ個体とみられる。ラムサール条約は、湿地が「絶滅の恐れのある種や群集を支えている」ことを登録条件の一つとしており、このオオワシが該当した。

 今年は一月七日に飛来。清水さんはほぼ毎日、カメラを手に追った。シャッターチャンスは、飛び立つ瞬間。二百メートル離れた場所から七時間、シャッターボタンに指をかけたまま待つことも。何百枚も撮影して「気に入るのは数枚」だ。

 清水さんの調べでは、関東甲信越でオオワシが見られるのは、涸沼と栃木県の中禅寺湖、長野県の諏訪湖の三カ所という。「涸沼は地元だし、雪が少なくて撮影条件は最高」と話す。

インフォメーションプラザには、清水さんが撮影した野鳥の写真が並ぶ=鉾田市で

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 清水さんは茨城町出身。会社勤めをしながら、二十歳から趣味で風景写真を始めた。本格的な野鳥の撮影は定年退職後。一四年冬、たまたま訪れた涸沼でオオワシに出合い、夢中でシャッターを切った。「雄大な姿に心が震えた」という。

 写真は茨城町の広報紙の表紙や、涸沼を紹介する冊子などに使われている。写真の縁で清水さんは、鉾田市の観光施設「いこいの村涸沼」のインフォメーションプラザのスタッフを務めている。

 今年十月には県内で世界湖沼会議が開かれ、涸沼にも注目が集まる。「涸沼を多くの人に知ってほしい」。野鳥の聖地を、今後もたっぷり紹介していくつもりだ。

◆県内で見つけた自然 写真投稿募集します

 週1回掲載している写真投稿サイト「インスタグラム」連動企画の第2弾「#茨城しぜん」が始まりました。動植物、変形菌など県内で見つけた自然が対象。ミュージアムパーク茨城県自然博物館の協力を得て、盛りだくさんの内容です。

 東京新聞水戸支局のアカウント「@tokyoshinbunmito」は、QRコードをかざすかアカウント名で検索できます。初日は清水さんが撮影したオオワシの別カットを掲載。毎日更新します。

 また、5月19日まで写真の投稿を募集します。キャプションに撮影日時と場所、撮影で工夫した点などを記載し、ハッシュタグ「#茨城しぜん」を付けて投稿してください。

 優秀作品は後日、紙面で紹介します。採用の場合はインスタの「メッセージ」で事前連絡します。問い合わせは支局=電029(221)7128=へ。

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