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【茨城】

地域密着のモデルに 城里「アツマ−レ」でJリーグ実行委開催

図工室として使われた部屋を改修した選手用のロッカールームを見て回るVファーレン長崎の高田社長=城里町で

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 廃校からサッカーJ2水戸ホーリーホックのクラブハウス兼練習拠点などへ再生された城里町の七会町民センター「アツマーレ」で十日、Jリーグの各クラブの社長らを集めた実行委員会が開かれた。Jリーグの運営について話し合う実行委は通常は都内で開かれ、地方開催は珍しいという。(越田普之)

 アツマーレは旧七会中学校を改修し、ホーリーホックの練習場のほか、役場支所や公民館機能を集約して今年一月二十八日に竣工(しゅんこう)した。廃校がJリーグクラブの拠点に転用されるのは全国で初めてだった。

 村井満チェアマンは竣工式の際、アツマーレが地域密着というJリーグの理念を体現しているとして、ホーリーホックの沼田邦郎社長に対し、実行委の会場にしたいと持ち掛けていた。

 この日の実行委は、J1からJ3まで全五十四クラブのうち五十クラブの社長らが出席。今年で発足二十五周年のJリーグが、次の四半世紀で目指すべき方向性について話し合った。

 あいさつに立った上遠野修町長は「行政、公民館、クラブハウスの機能を併せ持った複合施設であることが最大の特徴」と述べ、廃校の活用が広がっていくために「まずアツマーレが成功しなければならない」と決意を示した。その上で、Jリーグに対し、こうしたケースの経済効果を分析してほしいと要請した。

 五十クラブの社長らはクラブスタッフの案内で施設を見学。中学校舎の面影を色濃く残したトレーニングルームや監督室、大幅に改装されたロッカールームなどを回った。また、二面使える天然芝のピッチには「うちより立派だ」などと驚きの声が漏れた。

 通販会社「ジャパネットたかた」の創業者で、今季J1に初挑戦しているVファーレン長崎の高田明社長は「感動した。長崎も含め、全国で廃校が増えている中、こうした取り組みは問題解決のモデルになる」と絶賛。スマートフォンで動画や写真を熱心に撮影していた。

 終了後、村井チェアマンは「今後、行政が抱える問題はスポーツ界と一緒に解決していくことが大事」との認識を示し、「今回は城里町にホーリーホックを地域資源として使ってもらった。後に続くクラブも出てくると思う」と語った。

 また、ホーリーホックの沼田社長は「各クラブの社長にこういう取り組みがあるということを持ち帰ってもらえたと思う」と充実感をにじませた。

 昼食には、県立水戸桜ノ牧高常北校や常磐大の学生が考案した地産地消メニューの「藤井川ダムカレー」も提供され、好評を得ていた。

 

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