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【茨城】

県近代美術館 貴重な作品ずらり 「伊原元治氏像」を初公開

初公開となる中村彝「伊原元治氏像」(1920年)

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 県近代美術館(水戸市千波町)に寄贈された作品の背景を紹介しながら、寄贈によるコレクションの成長を振り返ろうと、館は21日から、開館30周年記念企画展「美術館へのおくりもの」(東京新聞水戸支局後援)を開く。水戸出身で、明治終わりから大正期に活躍した洋画家・中村彝(つね)(1887〜1924年)の「伊原元治(もとはる)氏像」を初公開するなど約110点を展示する。

 館によると、前身の館が開館した1947(昭和22)年から約70年にわたる作品収集で、大きな割合を占めるのが寄贈。収蔵品約4000点の3分の2ほどの約2700点に上る。

 寄贈には作家や遺族、コレクターらとのつながりの物語があるという。

 例えば、「伊原元治氏像」は、中村が早世した親友の写真を基に描き、その妻へ贈った肖像画で、書簡などから存在は知られていたが、展覧会に出品されたことはなかった。近年、伊原の孫に当たる遺族が公開しようと、中村の作品を多く所蔵する館に相談し、寄贈した作品だ。

 また、35(昭和10)年に開設された「茨城会館」の開館記念美術展で、審査に当たった横山大観ら4人が県に寄贈した出品作のほか、フランスの風刺画家オノレ・ドーミエの約600点からなる「志村コレクション」など美術愛好家が収集し寄贈した作品も並ぶ。

 6月3日まで。原則月曜日休館(30日は開館)。入館料は一般600円など。問い合わせは県近代美術館=電029(243)5111=へ。 (鈴木学)

 

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