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【茨城】

高齢者虐待 16年度274人 過去5年で最多 女性が78%

 県内で確認された虐待を受けた高齢者は二〇一六年度、二百七十四人で過去五年で最も多かったことが、厚生労働省と県のまとめで明らかになった。前年度より、三十七人増えた。虐待の結果、死亡したケースはなかった。これとは別に、介護施設の職員らから、女性三人が虐待を受けていたことも判明した。 (鈴木学)

 県によると、虐待調査のきっかけとなる市町村への通報・相談は四百八十二件で、記録のある〇六年度以降で最多。一六年は、川崎市の老人ホームで入所者三人の転落死を巡り、元施設職員が殺人容疑で逮捕された事件があり、県の担当者は「関心が高まった影響」とみる。

 虐待された高齢者は、78%に当たる二百十四人が女性。男性より体力に劣るなどで、被害を受けやすい傾向が続いている。

 虐待する側は同居者が九割に上り、最も多いのは息子で、夫、娘と続く。認知症や寝たきりなどの介護によるストレスが原因のケースが目立つという。

 虐待の種類は、暴力を振るう身体的虐待が百九十七件、言葉で傷付ける心理的虐待が百三十一件で、介護の放棄・放任も四十五件あった。相談・通報者は、警察と介護支援専門員で半数近くを占めた。

 また、短期入所生活介護施設など計三カ所で、職員や看護師による虐待も確認された。

 虐待されたのは六十〜九十代の三人で、それぞれ身体的、心理的虐待を受けた。いずれも刑事事件には発展せず、所在地の市町村が施設に改善を指導したという。

 

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