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【茨城】

五輪選手に県産野菜を 県が独自の認証制度

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックに出場する選手らに、県産農産物を食べてもらう取り組みを県が進めている。選手村などで提供される農産物は、国際水準の農業生産工程管理(GAP)認証の取得か、公的機関のGAP確認制度による認証が必要。このため、県独自のGAP制度をつくり、農業関係者に取得してもらい、国際舞台の場で県の農産物をアピールしたい考えだ。 (鈴木学)

 県によると、GAPは「Good Agricultural Practice(グッド・アグリカルチュラル・プラクティス)」の略称で「よい農業の実践」の意味。農業者や団体が対象で、農産物の栽培過程の安全性や環境保全、労働安全の観点などから審査・認証され、農産物の信用の指標となる。

 国際規格のグローバルGAPや国内版のJGAPなどがある。県内の農業関係者の認証取得は、県が把握する件数でグローバルGAPは四件(昨年九月現在)、JGAPが三十三件(三月末現在)という。

 本県は農業が盛んだが、取得は伸び悩む。背景には、認証取得に数十万円はかかるとされるほか、更新にも費用がかかることがある。これを解消する狙いで、県は「県GAP第三者確認制度」を創設。認証取得が無料で、一年ごとの更新の費用もかからない。

 チェックリストに沿って生産工程管理を県などが調査・審査し、基準への適合を確認した上で確認証を交付する。個人の場合、早ければ期間は一カ月半ほど。県が定めるチェック項目は野菜が五十六、果樹は五十五、穀類は四十七。昨年十二月から受け付けを開始し、五月一日現在、一件の申請があったという。制度は大会が終わる二〇年九月末で終了する。

 五輪などで、国際的に県産の認知度を高めるとともに、農薬や肥料を適切に使う取り組みによって「さらに競争力のある農作物の生産意識が高まっていけば」と県の担当者は話す。

 五輪とパラリンピックの大会期間(七〜九月)から、特に売り込みを目指す戦略品目として、米、チンゲンサイ、ミズナ、甘藷(かんしょ)、レンコン、ピーマン、ネギ、スイカ、メロン、ナシを挙げる。詳細は、県エコ農業推進グループ=電029(301)3931=へ。

 

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