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【茨城】

強制不妊手術を受けた女性2人の記録発見 県立歴史館からレセプト

 旧優生保護法(一九四八〜九六年)下で障害などを理由に不妊手術が繰り返されていた問題で、県は十八日、手術を受けたとみられる女性二人のレセプト(診療報酬明細書)が、新たに県立歴史館(水戸市)から見つかったと発表した。

 県によると、県立障害者支援施設「あすなろの郷」で見つかった十人の記録を除き、県が書類上で手術を受けたとみられる記録を確認した個人名は二十一人になった。

 今回、見つかった二人の記録はいずれも一九七四年十一月のレセプトで、当時十代の女性二人が、県内の民間病院で、卵管結紮(けっさつ)手術を受けたことが示されている。氏名と居住市町村名も記され、都道府県設置の優生保護審査会が手術を認めたことを示す「優生保護法一三条第一項より許可」の記載もあった。手術に当たり、本人の同意がなかった可能性が高い。

 またレセプトの発見で、優生手術が県内の民間病院でも執刀されていたことが明確になった。

 ほか、一九五六年に当時二十代の男性一人が「優生手術などを行った」と記された県立内原精神病院(現・県立こころの医療センター)作成の書類も見つかった。この男性の名前は、すでに見つかった資料と一致していた。

 三人とも現在の生死や所在は不明。県少子化対策課は、引き続き資料の収集や調査を続けるとしている。 (酒井健)

 

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