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【茨城】

東海第二 深刻事故に備え 初の村外避難訓練

取手市への広域避難訓練の開催を発表する山田修東海村長=東海村役場で

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 東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発で放射能が漏れる深刻な事故に備え、村は七月十六日、村外の自治体への初の広域避難訓練を実施する。実際に村民約百人が取手市に設置される避難所に向かう。昨年の訓練は長距離移動はなかった。山田修村長が二十九日の定例会見で発表した。 (山下葉月)

 村は全域が原発から約五キロ圏の予防防護措置区域(PAZ)に入る。県の避難計画では、事故が発生した場合、村民約三万八千人が県南の取手、守谷、つくばみらいの三市に避難する。原則マイカーだが、自力で逃げられない人には、バスが用意されることになっている。

 訓練では、原発の単独災害を想定。参加する村民には、助けがないと移動できない高齢者らの役を担ってもらう。村内の一時集合場所からバスに乗り、常磐道などを通って、避難所になっている取手市立藤代南中学校へ向かう。中学校では実際に避難所を設営し、炊きだし訓練もする。

 訓練に合わせ、村の災害対策本部も、暫定的に取手市役所藤代庁舎に移す。村は、避難にかかる時間や本部移転で浮上する課題などを洗い出し、今後策定する避難計画に反映させたい考えだ。

 山田村長は「訓練は頭で考えるほど、簡単ではなく、気づくことも多い。(計画の策定に)効果はあると思う」と述べた。

 昨年の訓練は一時集合場所からバスに乗り、村周辺の常磐道を走るまでを確認した程度だった。

 今回の訓練の結果を踏まえ、残る二市での訓練も検討していく。計画の策定時期については、山田村長は「未定」とした。

 

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