東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

鉄道×焼き菓子 湊線の新土産「トレンシェ」 ひたちなかの障害者施設開発

ひたちなか海浜鉄道の10周年開業イベントでトレンシェを売る有阪さん(左)や施設利用者=ひたちなか市で

写真

 ひたちなか市の障害者支援施設が、ひたちなか海浜鉄道湊線の駅名標デザインを取り入れた新たなお土産を作った。その名も、トレイン(鉄道)と、焼き菓子のフィナンシェをかけ合わせた「駅名菓トレンシェ」。5月に限定発売したところ完売するほどの人気で、6月2日には水戸市の京成百貨店前で販売する。 (山下葉月)

 開発したのは、社会福祉法人はまぎくの会「ハートケアセンターひたちなか」。施設では、利用者の障害者が就労訓練に取り組んでいる。その中で、クッキーなどの菓子作りに取り組む二十五人が、トレンシェを一つ一つ焼き上げ、梱包(こんぽう)している。

 最大の特徴はパッケージ。二〇一五年度にグッドデザイン賞を受賞した湊線の駅名標のデザインをシールにして、袋の上から貼っている。施設は、鉄道会社の協力を得て、駅名標をデザインした小佐原孝幸・常磐大助教とともに開発した。

 味も細部までこだわった。湊線全十駅の駅名標の色やモチーフをもとに、十通りの味を考案した。例えば、「磯崎駅」の駅名標にはサツマイモの絵が描かれていることから、トレンシェには市特産のほしいもを入れた。「阿字ケ浦駅」はピンク色の駅名標のため、県産のイチゴで仕上げた。五個入りが二種類あり、一箱千六百二十円(税込み)。

 トレンシェ考案のきっかけは、施設長の有阪加奈子さんが「本当に買いたい、と思ってもらえるような地元の特産品を作りたい」という願いからだった。

 施設は数年前から海浜鉄道のイベントで利用者が焼いたクッキーなどを販売してきたが、「鉄道イベントなので、鉄道グッズの方がよく売れていた」と、消費者の心をつかみ切れていなかった。

駅名菓トレンシェ

写真

 湊線は、施設の近くにあり、利用者にとってもなじみのある存在だ。「何か鉄道に関連したお土産を作ることができたら」という思いを胸に動きだした。

 五月十三日に那珂湊駅で開かれた海浜鉄道の開業十周年記念祭に出店。初めてトレンシェを販売し二種百箱が完売した。有阪さんは「デザインにひかれて手に取る人もいたし、地元の人も多く来てくれた。地域に愛される商品になるのでは」と笑顔を見せた。

 鉄道の吉田千秋社長も「海浜鉄道にはお菓子の土産がないので、トレンシェが定着してくれれば」と期待する。今後の反応次第では、仕入れて駅で売ることも検討しているという。

 六月二日には、水戸市の京成百貨店の特設ブースで二種計六十箱販売する。その後も受注を受け付ける。問い合わせは、ハートケアセンター=電029(264)1500=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報