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【茨城】

地域の水辺、保全したい 横浜ゴム茨城工場 インスタ連動第3弾 #茨城みずべ

園部川で水生生物を調査する社員ら=小美玉市で(横浜ゴム茨城工場提供)

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 水辺の生き物と環境を守ろうと、小美玉市の横浜ゴム茨城工場は二〇一二年から、工場排水を流す園部川の生態系の調査や外来植物の除去に取り組んでいる。普段はゴムホースなどの製造に当たる社員がグループごとに年に三回、川に出向く。事務局を務める羽生(はにゅう)勇さん(62)は「工場のあるこの地域のために、水辺を保全していきたい」と話す。 (山下葉月)

 活動は、ゴム製品の製造に大量の水を使う横浜ゴムが環境への負荷を減らそうと始めた全社的な取り組みの一環。小美玉生物の会や日本野鳥の会茨城県のメンバーらと、社員計約三十人が水質、鳥類、植物、水生生物の四グループに分かれて活動する。

 調べるのは生物の種類と個体数。網を片手に川に入ったり、双眼鏡で鳥を一羽ずつ観察したり。グループごとの情報は羽生さんがまとめて社内の共有フォルダに記録し、年ごとの移り変わりをチェックする。

 これまでにカメムシの仲間で県の準絶滅危惧種のコオイムシなど水生生物約三十種、オオタカなどの鳥類約四十種を確認。土手に繁茂していたセイタカアワダチソウなどの外来植物は除去を続け、全く見掛けなくなったという。

事務局を務める羽生さん=小美玉市で

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 小美玉市出身の羽生さんは幼い頃に園部川や霞ケ浦で遊んだ記憶がある。生き物に特別な関心があったわけでもなかったため、事務局を任された時は「工場内の仕事と全く縁がなかったので、驚いた」。

 以来、鳥や魚に関する本を三十冊ほどそろえ、自分で図鑑を作って名前を覚えた。今では、歩いていても周囲の鳥や足元に咲く植物に目が向くという。社内で一番の生き物博士だ。

 工場の玄関には、川に流す前の浄化した排水をためる水槽を置き、川で捕った魚を育てている。世話をする羽生さんは「もっといろんなことを知りたい」と今年四月、自身も小美玉生物の会に入会した。

 県内で十月に開かれる世界湖沼会議を控えた県の準備室は、工場の取り組みに注目している。鈴木紀一室長は、生態系から得られる恵みを意味する「生態系サービス」を持続可能にする活動だとした上で「会議の趣旨とぴったり。今後も継続してほしい」と期待を寄せた。

◆県内 水の風景写真募集

 週1回掲載している写真投稿サイト「インスタグラム」連動企画の第3弾「#茨城みずべ」がスタート。世界湖沼会議を共催する土浦、かすみがうら、鉾田、水戸、茨城の5市町と一緒に水のある環境の生態系サービスについて考えます。

 サイトは毎日更新予定。QRコードにQRコードリーダーをかざすか「@tokyoshinbunmito」で検索すれば閲覧できます。

 また、7月20日まで、県内で見つけた水辺の風景の写真の投稿を募集。キャプションに撮影日時と場所、撮影で工夫した点などを記載し、ハッシュタグ「#茨城みずべ」を付けて投稿してください。

 優秀作品は後日、紙面で紹介します。採用の場合はインスタの「メッセージ」で事前連絡します。問い合わせは支局=電029(221)7128=へ。

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