東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

茨城空港 ソウル定期便7年ぶり復活 来月末から週3便

会見するイースター航空の金専務(左)と大井川知事=県庁で

写真

 県は五日、韓国の格安航空会社(LCC)イースター航空が、茨城空港(小美玉市)とソウル・仁川(インチョン)空港を結ぶ定期便を七月三十一日から週三便、運航すると発表した。茨城空港から韓国への定期便就航は、二〇一一年三月の東日本大震災と福島第一原発事故で、同じ韓国のアシアナ航空が運航を休止して以来、七年四カ月ぶりとなる。 (酒井健)

 イースター航空は、ソウルから成田、関西、鹿児島など日本の七空港に定期便を就航している。茨城空港には今年二〜三月にチャーター便を八往復運航した。訪日観光客を中心に搭乗率が96%前後と好調だったことなどから、定期便就航を決めた。

 定期便は一日一往復(仁川発午後二時、茨城発午後五時十分)で、火・木・土曜日に運航する。運賃は最も安い場合、五千円ほどになる見通し。日本人向けのチケット販売はインターネットが中心となる。

 県庁で会見したイースター航空の金ユ相(キムユサン)専務は「茨城県はすてきな自然環境や食べ物などがあり、観光需要が増えていくと思う」との見通しを示し、搭乗率の目標を「平均75%」と掲げた。

 大井川和彦知事は、同じ北関東の栃木県や群馬県、また福島県とも連携し「地域の観光資源をアピールしていきたい」と述べた。

 茨城空港の海外定期便は、春秋航空(中国)の上海便と合わせて二路線になる。

7年ぶりのソウルへの定期便就航が決まった茨城空港=小美玉市で

写真

◆原発事故の風評 払拭なるか

 事実上撤退状態にあるアシアナ航空に代わり、LCCのイースター航空が発表した茨城−ソウル間の定期便就航。海外向けの風評被害払拭(ふっしょく)と韓国人観光客の増加に期待を寄せる県だが、茨城空港の海外定期便は短期間の運航に終わるケースも多く、ソウル便が軌道に乗るかが注目される。

 アシアナ航空は茨城空港が開港した二〇一〇年三月からソウル定期便を運航した。しかし、一一年三月、「原発事故の影響で利用が落ち込んでいる」として運休を決め、現在も再開の予定は示されていない。

 イースター航空の金専務は、風評について「正直、その心配はある」と懸念を示した。ただ「私は三回茨城に来たが、体に異常はない」とした上で、「適切なPRが行われ、心配がなくなるだろう」との見通しを語った。大井川知事も「実際に来ていただくことで、不安な気持ちを払拭できる」と期待を寄せた。

 低価格が売りのLCC。茨城空港が昨年、国の「訪日誘客支援空港」に指定され、着陸料など一便当たり二十七万〜四十万円程度の支援を国と県から受けられ、コスト削減ができることは魅力のようで、金専務は「できるだけ低価格の運賃にできるよう考えていきたい」と述べ、就航を決めた理由に行政による支援も挙げた。

 過去に茨城に就航した海外定期便は、一路線を除いて、「機体繰り」や「市場の影響」などを理由に長くても一年ほどで撤退している。目標の搭乗率の達成・維持が継続への鍵になりそうだ。 (酒井健)

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報