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【茨城】

県が患者の外出支援 がん治療の脱毛にウイッグ購入補助

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 県は、がん治療の副作用による脱毛に悩む人がウイッグ(かつら)を購入する際の補助制度を導入した。外見の悩みを緩和するための支援で、乳がんによる人工乳房など乳房補整具も対象となる。悩みから人目や外出を避ける人もいるとして、県の担当者は「就労を含めて社会参加をサポートしていきたい」と話している。 (鈴木学)

 県がん対策推進室によると、ウイッグの補助は都道府県レベルで、宮城や福井など六県が導入し関東では初めて。つくばみらい市が昨年度から開始している。

 ウイッグは美容目的とされ、公的な補助や控除の対象外で、数千〜数十万円の費用は患者の負担となっている。二〇一六年度に県の企画提案型がん対策推進事業で、民間団体がウイッグの補助を実施したところ、月に二十件ほど申請があった。これを受け、県はがん患者の切実な悩みだとして、事業化した。補整具も他県の事例で需要があるとしてメニューに追加した。

 また、二十〜三十九歳のがん患者やその家族を対象に、車いすや介護用ベッドなどの購入やレンタル費の補助も始めた。介護保険制度などの公的支援対象から外れる若年がん患者の療養生活の支援が狙いだ。

 いずれも補助は経費の二分の一で、最大二万円。それぞれ予算は六百万円、百万円をみている。

 がんは県内でも死因のトップで、全体の三割近くを占める。県内のがん患者数は、最も新しい一三年の統計で一万八千六百五十人となっている。

 いずれの補助も、県のがんの相談窓口「いばらき みんなのがん相談室」(水戸市緑町)の事業。担当者は「病院で相談しにくいことなど、悩んだら相談してほしい」と話す。

 受付時間は平日午前九時〜午後四時で、看護師らが相談に乗る。補助の問い合わせも含め詳細は相談室=電029(222)1219=へ。

 

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