東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

宇宙ステーションから帰還 金井さんリハビリ公開 地球の重力に体慣らす

トレーニング器具で汗を流す金井さん(右)=つくば市で

写真

 五カ月半の国際宇宙ステーション滞在から帰還した宇宙飛行士の金井宣茂(のりしげ)さん(41)が地球の重力に体を慣らすためのリハビリが十五日、つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで報道陣に公開された。金井さんは「まだジョギングなどは制限されているが、日常生活では90%ぐらいの状態に戻った」と笑顔で回復をアピールした。 (宮本隆康)

 金井さんは三日に地球に帰還した後、米ヒューストンの米航空宇宙局(NASA)でリハビリを始め、十三日に帰国した。

 JAXAによると、無重力状態の宇宙に長期間滞在すると、筋力が衰え、地球に戻った時にバランス感覚が狂ったりする。金井さんも帰還直後は手を振るために腕を上げるのも大変で、あいさつで頭を下げると、そのまま前に倒れそうになったことも。「自分の重心がどこにあるのか分からないような状態だった」と振り返る。

 約一時間の公開リハビリで、金井さんは自転車型の運動器具をこいだり、ボールを抱えて走ったりして、有酸素運動やバランス強化に取り組んだ。片足で立って上半身をかがめるストレッチでは、バランスを保てない場面もあった。

 「これほど体の機能が一時的に失われたのには驚いた。走ろうとしても足がふらついたりするが、回復の手応えは感じる。自分の体験が日本の宇宙開発に還元されれば」と語った。七月初めに再び渡米し、中旬までリハビリを続けるという。

 日本人飛行士のリハビリは、以前はNASAが担当していたが、二〇一六年に滞在した大西卓哉さん(42)からはJAXAが主導している。帰還後は一カ月半ほど米国で過ごす例が多く、金井さんは歴代で最も早い帰国になった。体力などの検査結果は、将来の有人宇宙開発の基礎データとして役立てられる。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報