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【茨城】

ドーピング検査はロボに任せて 「エラーやデータの改ざんも防げる」

◆筑波大が公開

 スポーツ選手のドーピング検査を自動化する研究に取り組んでいる筑波大は、ヒト型バイオ実験ロボットを報道陣に公開した。酸素を運ぶ赤血球を増やしたり、筋肉を増強したりするドーピングは、従来の薬物から遺伝子操作に移行すると予想され、検査が難しくなる。ロボットの活用で検査の信頼性と効率の向上を目指す。

 公開は五月二十三日。このバイオ実験ロボット「まほろ」は安川電機(本社北九州市)の産業用ロボットを基に開発され、一台約一億円。開発した夏目徹・産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センター長(筑波大客員教授)は「二〇二〇年の東京オリンピックには間に合わないが、国際的に活用してもらえるようにしたい」と話した。

 まほろは、人の上半身を一回り大きくしたサイズだが頭部はない。センサーやカメラで実験機器やサンプルの位置、状態を正確に捉え、自在に動く両腕で精密に操作する。今後の研究で、選手の血液などから遺伝子ドーピングの証拠となる物質を確実に検出できるようにする。

 夏目センター長は「遺伝子ドーピングの検査は人手と時間がかかり、必ずエラー(間違い)が起きる。作業記録が詳細に残り、監視カメラが付いたロボットならエラーのほか、恣意(しい)的なサンプリングやデータ改ざんも防げる」と説明した。

 

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