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【茨城】

増水の用水路に転落の女児を救助 筑西広域消防・男性2人に感謝状

感謝状贈呈に続く記念撮影で笑顔を見せる篠崎さん(前列左)と久留生さん(同右)=筑西市で

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 筑西市で用水路に転落し流された小学六年の女児(11)を見つけ、車で下流に先回りして救助したとして、筑西広域市町村圏事務組合消防本部は十八日、市内でヘアサロンを経営する篠崎友紀さん(43)と、従業員で理容師の久留生(くりゅう)翔一さん(24)に感謝状を贈った。消防本部は「一分一秒を争う状況だった」として、二人の適切な判断と勇気をたたえた。 (越田普之)

 消防本部によると、女児は五月十三日午後六時十分ごろ、中学三年の姉(14)と筑西市の自宅近くで買い物の帰り道、落とした傘を拾おうとして誤って用水路に転落した。用水路は田植えの時期で水量が多かった上、雨で増水。水深は一・五メートルあり、流れも秒速三メートルほどと速かったという。

 当時、現場近くの店内で掃除をしていたという篠崎さんと久留生さん。姉妹の悲鳴を聞き、外に出たところ、顔見知りの女児が流されていくのを見つけた。

 篠崎さんは消防団員を経験し、火災現場も見てきたが「動転してしまった」。それでも、久留生さんに一一九番を指示すると、自身は用水路沿いを走り女児を追い掛けようとした。

 だが、水の流れが速かった上に、用水路と並走できる道がなく、そのままでは助けることができないと判断。通報を終えた久留生さんと車で下流に先回りし、流されてきたところを引き上げることにした。

 車で約四百メートル下流の橋に着くと、女児が少し先を流れていくところだった。すぐに追いかけて手を差し伸べ、二人がかりで引き上げた。悲鳴を聞いてから、五分ほどで救出できた。女児はかなり水を飲んでいたが、目立ったけがはなく無事だった。「(女児は)意外とあっけらかんとしていた」と、篠崎さんは笑いながら振り返る。

 消防本部は「消防の到着を待っていたら、間に合わなかった」と二人の機転をたたえる。感謝状を受けた篠崎さんは「とにかく無事でよかった」。久留生さんは「水の怖さと命の貴さを実感した」と話していた。

 

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