東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

新幹線の3人殺傷事件受け 座席シートを盾「検討課題」JR水戸支社

常磐線特急で運用されているE657系の座席シート=東京駅で

写真

 東海道新幹線で六月に発生した三人殺傷事件で、一部乗客らが身を守るため、座席シートの一部を外して「盾」として使ったことが注目された。JR常磐線の特急でも座席を外すことはできるが、盾代わりの使用は想定外。JR東日本水戸支社は、マニュアルや訓練に取り入れるかについて「今後の検討課題」とした。(越田普之)

 水戸支社によると、常磐線を走る特急型車両のE657系なども座席を外せる構造で、汚れたり破損したりした時のため、交換できるようになっている。

 ただ、座席の盾使用については、乗務員マニュアルや訓練には取り入れられていない。乗客にも有事に座席を外して身を守るよう案内していない。その点に、水戸支社は「車両もいろいろなタイプがあり、取り外しの仕方も違う」と説明。座席が刃物を防ぐ強度になっていない問題もある。

 水戸支社は「お客さまの安全を守るのが大切と認識している」として今後、殺傷事件を踏まえた対策や訓練を検討するとしている。

 一方、JR東海は、新幹線の乗務員のマニュアルとして明文化はしていないものの、暴漢に対応する場合、座席やかばんで距離を取るよう訓練で指導しているという。六月二十九日には、事件の対応として、乗務員や警備員が列車内で使う盾や催涙スプレーなどの装備を配備すると発表した。

 鉄道各社は、二〇一五年六月の東海道新幹線放火事件をきっかけに常時録画の導入を始めており、常磐線のE657系百七十両にも冬ごろから順次配備される予定だ。ただ、カメラの設置が進む東海道新幹線で三人殺傷事件が起きてしまったことから、犯罪の抑止効果には疑問符が付いている。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報