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【茨城】

砂沼サンビーチ 見納め? 施設老朽化 入場者低迷で赤字続く

存廃の岐路に立っている砂沼サンビーチの外観=下妻市で

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 県西地区の夏のレジャースポットとして親しまれ、存廃に揺れる下妻市の屋外プール「砂沼サンビーチ」が、十四日から営業をスタートさせる。今年で四十年目を迎え延べ約六百五十万人が訪れたが、施設の老朽化が進む。入場者は全盛期の半分以下で赤字が続き、菊池博市長は一年以内に存廃の結論を出すと表明。サンビーチは「最後の夏」となる可能性もある。 (越田普之)

 七月に入って猛暑が続く県内。サンビーチが入る砂沼広域公園管理事務所の人見健一所長は「いつから営業が始まるか、問い合わせが増えている」と話す。今夏の営業は九月二日までの五十一日間。人見所長は「天気ばかりはどうしようもないが、採算ラインの十四万人を達成できたら」と力を込める。

 サンビーチは一九七九年、県開発公社が開業。初期は夏季の営業期間に二十万人を超す入場者を数えた。しかし、九六年ごろから低迷が顕著に。二〇〇三年に初めて十万人を割り込み、その後も少子化やレジャーの多様化のあおりを受け、低迷が続く。

 県開発公社は〇九年、施設を市に無償譲渡。市で運営するようになった後、一時的に盛り返した年もあったが、昨年は天候不順も響き、開業以来二度目となる十万人割れに陥った。

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 落ち込んだとはいえ、サンビーチには今なお十万人近くを呼び込む集客力がある。市はこの点を重視し、単年で一千万円以上の赤字が出ても廃止に踏み切らなかった。しかし、主要設備の故障の恐れや膨らむ赤字の穴埋めを市議会が問題視するようになり、廃止も選択肢になってきた。

 三月の市長選で「サンビーチの存廃を早期に示す」と訴えた菊池市長は六月の定例市議会で、検討委員会を設けると表明した。検討委は六月下旬に発足。市の幹部職員で構成し、年内に結論を出す方針という。

 施設は県所有の都市公園内にあり、使用権の「また貸し」はできない。廃止を説く矢島博明市議は、取材に「通年利用できるアスレチック施設などへの転換が望ましい。市が単独でやるのは難しいので、県や近隣の市町村と連携が必要」と指摘している。

 

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