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【茨城】

8月恒例 フェスが縁 「聖地」ロックでPR

「ROCK」のオブジェの前で演奏する「プランクトン」=ひたちなか市で(市提供)

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 国内最大級の音楽イベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」(毎年八月)の開催地で知られるひたちなか市をPRしようと、名古屋市のアマチュアバンドが、ひたちなかをイメージしたロック調のオリジナル曲を作った。イベントを象徴するオブジェもひたちなか市に寄贈され、「音楽のまち」を掲げる市を盛り上げる。(山下葉月)

 曲を作ったのは、名古屋大生ら四人でつくるバンド「プランクトン」。タイトルは「Azure Memory(アズール メモリー)」でアズールは紺碧(こんぺき)や空色を意味する。

 ひたちなかを代表する観光名所の国営ひたち海浜公園は春に青いネモフィラ、秋に赤いコキアで彩られ、多くの人でにぎわう。曲は、この二つの植物の花言葉から歌詞をイメージした。

 「瑠璃色の花は言うんだ『大丈夫さ、前を向けばきっと全部うまくいく』」「紅のほうき星は言うんだ『大丈夫さ、幸せはきっと訪れるから』」などと、さわやかなサウンドとともに歌い上げている。

 リーダーの名古屋大学情報学部一年の梅木廉さん(18)は「明るく前向きなイメージ。四季折々の花が咲くひたちなかの華々しさや、音楽イベントのさわやかな雰囲気も考え、約十日間で作りました」と説明する。

 プランクトンは昨年、フェスの期間中に開かれる「全国高校生アマチュアバンド選手権」で優勝。市が曲の提供を依頼した。

 梅木さんは「音楽があったからこそ、ひたちなかとつながれた。市は第二の故郷。これからもこの場所で演奏を重ねていけたら」と希望した。

 市は近く、市のホームページ(HP)で曲を試聴できるようにする。

 ロックフェスは二〇〇〇年、ひたち海浜公園でスタートし、毎年開催。企画する「ロッキング・オン・ジャパン」(東京都渋谷区)によると、県出身のスタッフが園での開催を提案。都心からのアクセスのよさや、公園の広さなどあらゆる点で理想の環境が整っていたことから決めた。年々、来場者数が増え、昨年は四日間で過去最多の約二十七万四千人を動員した。

 「ロッキング・オン・ジャパン」は長年の開催に感謝の気持ちを込め、ロックを表す英語「ROCK」の四文字を赤色でかたどったオブジェ(縦横約二・八メートル、奥行き約一・四メートル)を市に寄贈、JR勝田駅東口に設置された。

 設置を記念し四月に開かれた式典には、市やイベントの関係者ら約二百人が出席。「プランクトン」も駆け付け、「アズール メモリー」を披露した。

 フェスの来場者は若者が中心で、市の担当者は「市を全国にPRできる絶好の機会」と強調する。イベントを追い風に、市は〇七年四月、音楽によるまちづくりを本格始動。市内の音楽愛好家で実行委をつくり、年に二回、コンサートを開催。全国高校生アマチュアバンド選手権はひたちなか青年会議所が主催する。

 今年のフェスは八月四、五、十一、十二の四日間。チケットは五日のみ完売しており、残り三日間はコンビニエンスストアの端末などで販売している。

♪アズール メモリー

瑠璃色がほころぶ季節

潮風が心を攫(さら)う

春の足音がすれば

瞬く間に青に溶けていく

丘の上を歩いてゆけば

見えてくる空のカーテン

夢のような景色の中

自分を確かめている

沈んでいく 日の影を

浜辺から見送って

黄昏で それでも

また新しい光を探している

たとえ雨が降っても

瑠璃色の花は言うんだ

「大丈夫さ、前を向けばきっと全部うまくいく」

空の丘の上から

世界中を見渡したら

どんなところへも羽ばたいて行けるような気がする

 

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