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【茨城】

常総から西日本へ 水害時にやるべき事 NPO代表・横田さん、ネットで公開

冊子を作った横田さん=常総市で

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 西日本豪雨を受け、常総水害の被災者支援をしているNPO法人「茨城NPOセンター・コモンズ」の横田能洋(よしひろ)代表(50)=常総市=が、自身の被災体験を踏まえ、水害時の避難や生活再建のアドバイスなどをネットで公開した。「今回の豪雨の被災者や、水害に備えようとする人に参考にしてもらえれば」と話している。 (宮本隆康)

 公開したのは、十六ページの冊子「豪雨災害に備えるガイドブック」。販売用の防災セットの付録として一年前にまとめ、六日にコモンズのホームページで公開を始めた。

 冊子は、水害発生前の準備から避難、片付け、住宅修繕、行政の支援手続きなど、必要な行動と作業を時系列で紹介。横田さんの体験談も交えながら、助言も書かれている。

 片付け作業については「不衛生な水に漬かった後、乾いた土ほこりを吸い込むと危険。必ず防じんマスクをつけて掃除を」と指摘。破傷風の予防で、手袋と長袖の服で肌を露出させないことを勧めている。

 公的支援を受ける際の被害認定では、浸水の高さが目安になるため、壁などに残った泥水の跡を掃除前に撮影するようアドバイスしている。

 「住宅の応急修理費を先に業者に支払うと、一定額を国に肩代わりしてもらう制度の対象外になる」「急いで壁紙だけ貼り替えず、内側のカビを確認した方が無難」などの実践的な助言も。罹災(りさい)証明と被災証明の違いや、自動車の廃棄処分の手続き、被災者生活再建支援金の内容などを説明している。

 横田さんは、鬼怒川が氾濫した二〇一五年九月の水害の際、常総市内の自宅が床の近くまで浸水。家族はボートで救助され、親戚宅に避難した。太陽光発電で電源を確保できたため、自身は自宅に残り、水害の状況を発信した。

 横田さんは「西日本豪雨の被災地では、今は片付けで頭がいっぱいかもしれないが、これから何をしていいか分からない人も多いと思う。後で『あの時こうしておけば良かった』と後悔する人が減ってほしい」と願っている。

 コモンズのホームページのアドレスは、http://www.npocommons.org/。

 

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