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【茨城】

茨大生殺害「後悔していてほしい」 解決へビラ配りなど参加

 茨城大の女子学生が無残に殺害された事件は十七日、二〇〇四年一月の発生から十四年半を経て初公判を迎えた。同級生として、解決を願いながら情報提供のビラ配りを続けた会社員津沢俊さん(35)はランパノ・ジェリコ・モリ被告の審理を「これまでどんな思いで暮らしてきたのか。事件を後悔していてほしい」と見届ける。

 津沢さんはこの日、仕事を休んで東京の自宅から水戸地裁へ。消え入りそうな声で起訴内容を認めた被告を傍聴席から見つめ「想像以上に弱々しく『この人に事件が起こせるか』と戸惑った。開き直った様子ではないのがせめてもの救いだ」と話した。

 大学やアルバイトの仲間として親しかった女子学生。「いつもニコニコして周りを明るくしていた」。バイト仲間四人でのスノーボード旅行で、転んで足があざだらけになっても元気に笑う姿が忘れられない。

 事件の翌年には他の同級生らと女子学生の地元で墓参し、例年のビラ配りにも参加したが、未解決の状態が長く続くにつれ、一緒に活動する同級生らは仕事や子育てで減少。被告が昨年九月に逮捕されるまでには十三年以上を要した。

 捜査は被告が周囲に関与をほのめかしたのを発端に進んだとも聞く。「どんな気持ちで話したのか。後悔の念に耐えられなかったのなら『僕たちは忘れていない』というメッセージを込めたビラ配りも意味があったかも」と話す。

 共犯として国際手配されているフィリピン人の元少年二人は出国し、うち一人は取材に殺害を認めながら逮捕のめどが立たない状況が続く。津沢さんは「もし積極的に関わったなら捕まってほしいし、裁判でも関与を明らかにしてほしい」と求める。

 傍聴の意向だったという遺族は法廷のついたて内にいたとみられ、様子はうかがえなかった。

 

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