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【茨城】

西日本豪雨 被災地支援 「鬼怒川氾濫の体験生かす」

出発前に神達岳志市長(右)から見送られるボランティアら=常総市で

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 西日本豪雨の被災地支援のため、常総市の募集に応じた災害ボランティアが十七日夜、岡山県倉敷市へ出発した。二十日までの日程で、土砂の除去や家屋の片付けなどをする。二〇一五年の鬼怒川氾濫で被災し、ボランティアの支援を受けた常総市民も参加し「当時の体験を生かし、今度は助ける番」と力を込めた。 (宮本隆康)

 三年前の水害では全国から三万人以上のボランティアが集まったことから、市が恩返しとして計画。ボランティアが減る連休明けに、日程を組んだ。市がバスを貸し切り、交通費とボランティア保険を負担。食料や装備などは、参加者が持参する。

 出発場所の常総市役所駐車場に集まった参加者は十六歳から七十八歳までの三十六人。市民が半数以上で、他の県内自治体や東京都、群馬県からも集まった。

 参加する常総市原宿の男子高校生(16)は「あの時の恩を返したい。復興をお手伝いしたい」と語った。

 三年前、自宅は膝の高さまで床上浸水。百人ぐらいのボランティアが、床下の泥かきや、畳の片付けなどを手伝ってくれた。ぬれた畳は大人が四人がかりで運ぶほど重く、ありがたかったという。

 両親に参加を勧められ、学校の許可も得られた。「今回の豪雨は、自分たちが経験した水害よりも被害が大きい。なるべく早く生活が再開できるようにしてあげたい」と意気込む。

 常総市上蛇町の会社役員石川理司さん(35)も、三年前は自宅が浸水。当時はボランティアセンターを手伝い、バスの誘導などをした。水害後に防災士の資格も取得した。

 「仕事を休むことにした。恩返しの気持ちもあるが、それよりも水害の経験者として役に立てると思う」と話し、バスに乗り込んだ。

 常総市は、災害がれきの処理を担当していた職員一人を広島県に派遣中。家屋の被害認定や、応急危険度を判定できる職員の派遣準備も進めている。

◆「心のケアが大事になる」 広島で活動 県職員2人が報告

広島県竹原市で保健指導などの活動に当たる川上さん(右)(県提供)

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 被災地支援で、広島県竹原市で在宅の高齢者らに保健指導や避難所での健康相談に当たった県職員の川上智美さん(55)と千賀仁さん(50)が活動から戻り十八日、県庁で報告した。

 鬼怒川氾濫などの経験から感染症予防に気を配ったという川上さん。地元の自治会が、体が不自由な人に声を掛けるなど助け合いに積極的だったことが印象に残ったという。

 今後の支援については「家が壊れた人、自分も流されそうになった人など、心に傷を負った人たちが興奮状態からさめ、これからの生活を考えた時の気落ちが心配。心のケアが大事になる」と話した。

 二人に牛久、下妻両市の保健師を加えた計四人は、県・市町村合同チームの第一陣として十二〜十五日に活動。木庭愛・保健福祉部長は「暑さの中での活動に敬意と感謝を表します」とねぎらった。八月初旬まで交代で計六チームが竹原市に入る予定。 (鈴木学)

 

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