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【茨城】

茅葺き継承「責任重く」 県内初、つくばの協会を選定保持団体認定へ

日本茅葺き文化協会の茅立ての実習(文化庁提供)

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 国の文化審議会が二十日、つくば市に事務所を置く「日本茅葺(かやぶ)き文化協会」を選定保存技術「茅採取」の保持団体に認定するよう答申した。文化財の保存・修復に必要な選定保存技術の保存団体になるのは、本県で初になる見通しで、長年活動してきた関係者は感慨深げだ。

 協会は二〇一〇年の発足だが、前身を含めると活動は約二十年になる。会員は茅葺き民家居住者や技能者、研究者、自治体など約百七十人・団体という。

 茅採取は、茅葺き屋根に使うススキ、ヨシなどを育成・採取する技術をいう。茅の育成や茅場の管理には地域の地勢や植物の知識が必要で、担い手不足の中、協会は茅の刈り取りや加工の研修、茅場の再生などに尽力している。

 協会代表理事の安藤邦広・筑波大名誉教授(70)は「質のいい茅の屋根を葺くには太さ、長さをそろえる必要があり、きちんとした管理や選別が不可欠。認定で、技術の継承に助成が見込める半面、社会的責任は重くなる」と気を引き締める。

 茅場の再生は、文化財の保存・修復だけでなく、環境問題とも関わっている。「霞ケ浦もヨシの衰退が水質の悪化につながった。自然保護団体などと連携しながら、改善が図られるよう再生の取り組みを進めたい」と話している。 (鈴木学)

 

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