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【茨城】

<ヒーロー>昨夏降板を糧、真のエースに 土浦日大3年・富田卓投手

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 立ち上がりの悪さを突かれ、二回にいきなり失点。それでも動揺は一切なかった。「点を取られたのは序盤。いつも通りだと思って投げた」。終わってみれば強打の常総学院相手に105球で完投。敵将も「思った以上にボールにキレがあった」と舌を巻いた。

 昨夏に続き、背番号1を背負う。昨夏の決勝は霞ケ浦打線につかまり、早々にマウンドを降りた。打線の奮起で劇的な優勝を飾ったが、チームに迷惑をかけたとの思いは消えなかった。甲子園でも初戦で打ち込まれ、悔しさにまみれた。

 「エースとしてチームを引っ張る」との自覚を胸に、この1年は肉体改造に取り組み、体重は10キロ以上増えた。球速は上がり、際どいコースへのボールでなくても打者を打ち取れるようになった。小菅監督は「2ランクくらい上の投手になった」と評価する。

 決勝の舞台で生命線のコントロールがさえ、アウトコース低めに決まるストレートとスライダーで常総打線を牛耳った。三振に抑えるたび、マウンドで雄たけびを上げた。

 最後の夏は、自身の好投で優勝を引き寄せた。エースナンバーが似合うようになった右腕は「県大会の優勝はスタートライン。甲子園に行くからには日本一を取る」と、表情を引き締めた。 (越田普之)

 

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