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【茨城】

下妻甘熟・ナシを売り込め! 生産、流通 一体的に

「下妻甘熟梨プロジェクト」が設立され、趣意書を手に笑顔を見せる関係者。中央は菊池市長=下妻市で

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 下妻市で誕生したブランドナシの生産振興や産地活性化につなげようと、市果樹組合連合会とJA常総ひかり、県、市、イオンリテールが「下妻甘熟(かんじゅく)梨プロジェクト」を設立した。五者は今後、生産の拡大や情報発信、商品開発などで連携していく方針だ。 (越田普之)

 温暖で平たんな土地の多い市内は、ナシの生産量が県内トップクラスとされる。しかし近年、後継者不足や価格の低迷に直面。この苦境を打開しようと、若手生産者有志が二〇〇八年から「幸水」をベースにした新たなブランド「下妻甘熟梨」の開発に取り組んできた。

 下妻甘熟梨は、土壌管理を徹底した畑で栽培。早い段階から果実の数を絞り込み、栄養を集中させ、糖度が高いのが特徴だ。また、通常のナシより収穫を十日遅らせており、食べごろで出荷される。価格は通常のナシの約一・三倍だという。

 市内の生産者は五人。栽培に手間がかかるため、生産量は伸びていない。一七年は、市内で収穫されたナシの1%に満たない二十二トンにとどまった。

 プロジェクトの設立式典で、菊池博市長は「生産、加工、流通、販売に一体的に取り組むことで、生産振興の起爆剤になると期待している」とあいさつした。

 下妻甘熟梨は、七月三十一日からイオンのオンラインショッピングサイトで販売を開始したほか、八月十一日から十七日まで、県内のイオン四店舗で取り扱われる。イオンリテールの七尾宣靖常務は「生産量が増えれば、取扱店舗を増やしたい」と話している。

旬が早まっている幸水をPRする県梨組合連合会の棯崎副会長(右から2人目)ら=水戸市で

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◆幸水食べて猛暑乗り切って 旬迎え県組合連合会PR

 県産ナシのうち、わせ品種の「幸水」が旬を迎え、生産者や県の関係者が、水戸市の東京新聞水戸支局を訪れ「水分たっぷりのナシを食べて猛暑の夏を乗り切って」などとPRした。

 今年は梅雨が短かった上に気温が高く、幸水の開花は、県園芸研究所の調査で過去最速だった。出荷も例年より1週間ほど早い。

 7月31日に支局を訪れた県梨組合連合会の棯崎(うつぎざき)薫副会長は「糖度が乗っていて味はいい」と太鼓判を押した。冷蔵庫で1、2時間冷やすと、さらにおいしく食べられるという。

 県のナシ生産量は、千葉県に次ぐ全国2位。2017年の収穫量は2万3400トンだった。幸水の後は、秋ナシの「豊水」や県オリジナル品種の「恵水」が市場に出回る見通し。 (越田普之)

 

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