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【茨城】

笠間から栃木へ避難訓練 東海第二事故に備え

栃木県壬生町の防災担当者(左端)から、1次避難所となる町総合運動場体育館について説明を受ける参加者=栃木県壬生町で

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 東海村の日本原子力発電東海第二原発から放射能が漏れる重大事故に備え、市域の一部が三十キロ圏に入る笠間市は四日、各地区の区長や自主防災組織の責任者を対象とした初の避難訓練を実施した。参加者は避難計画で決められた実際のルートなどを経由し、栃木県内の自治体に設けられる一次避難所を見学した。 (越田普之)

 今回の訓練と見学は、四日と五日に二回ずつの計四回企画された。四日午前の部では、栃木県の上三川(かみのかわ)町と壬生(みぶ)町へ避難する地区の計二十一人が参加した。

 参加者は、重大事故時に指定されている市内の一時集合場所で、避難者カードに名前などを記入。マイクロバスやワゴン車に分乗して二町へ向かった。

 二町のそれぞれの一次避難所では、町の防災担当職員から施設の概要などの説明を受けた。参加者が「ペットを連れての避難は大丈夫か」と質問したのに対し、担当者は「想定していなかった。今後、検討したい」と答えていた。

 壬生町へ逃げる地区の住民で、高校非常勤講師の成田安男さん(64)は「避難所を見られたのはよかった」と評価。その一方、「体の不自由な人やお年寄りは、市内の一時集合場所に来るのも大変だと思う」と避難の難しさを指摘した。

 笠間市では、「事故はいつでも起き得る」(山口伸樹市長)との理由から、原発三十キロ圏の十四市町村で最も早く避難計画を策定した。その分、内容に不十分な点が残されていて、市ではさまざまな想定の訓練を重ねて課題を洗い出し、計画に反映させていく方針だ。

 

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