東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

<つなぐ 戦後73年>「戦争は文化財も奪う」 水戸空襲の爪痕を弘道館で見学

特別公開された弘道館記拓本を見学する参加者=水戸市で

写真

 七十三年前の八月、水戸空襲で甚大な被害を受けた水戸藩の藩校「弘道館」(水戸市)など、戦争と文化財について考える講演会が五日、館で開かれた。小圷(こあくつ)のり子主任研究員が「戦争は命だけでなく多くの文化財を奪う」と伝えた。

 水戸空襲は一九四五年八月二日未明を中心に、米軍が焼夷弾(しょういだん)を落とした。市街地の大部分が焦土と化し、家屋のほか、水戸城の三階櫓(やぐら)や偕楽園の好文亭なども焼失した。

 弘道館は、敷地内の鹿島神社や孔子廟(びょう)が全焼。焼夷弾の火の粉は正庁にもおよんだが、当時の証言から、市民による消火活動で奇跡的に延焼を免れたことを紹介した。

 終了後、参加者は正庁玄関の天井にある空襲の焦げ跡など戦争の爪痕を見学。また、連合国軍総司令部(GHQ)の指示のもと、廃棄の危機にあった「弘道館記拓本」も特別公開され、参加者は熱心に見入っていた。 (山下葉月)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報