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【茨城】

ノーベル賞の研究体験 つくばの高エネ研で高校生23人が夏休み合宿

小林さん(左)から修了証を手渡される高校生たち=つくば市で

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 つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)で、高校生に最先端の素粒子物理学の実験を体験してもらう夏休み合宿(三泊四日)が九日まで開かれた。ノーベル物理学賞の小林誠さん、益川敏英さんの受賞に貢献した「ベル実験」の本物のデータも、自分たちで分析。小林さんから修了証を受け取った高校生たちは目を輝かせていた。 (宮本隆康)

 合宿は奈良教育大との共催で毎年夏に開かれ、今回が十二回目。全国から公募で集まった高校生約二十人が、三泊四日の日程でKEKの宿泊施設に滞在。研究者と同じ環境で、研究を体験してもらう。過去に参加した高校生が大学院生になり、今年四月に始まった「ベル2実験」に参加するなど、科学界を目指す一つのきっかけにもなっている。

 今回は十九都道府県から男子十三人、女子十人の二十三人が参加。四グループに分かれ、研究者の指導を受けながら課題に取り組んだ。ベル実験のデータから、素粒子の衝突で生じた粒子を探したり、宇宙からの放射線の速度を測定したりした。

 九日には発表会があり、各グループが実験の成果を発表。最後に小林さんが姿を見せ、一人一人に修了証を手渡すと、高校生たちは大喜びでサインをねだっていた。

 指導した西田昌平准教授は「大学院生レベルの内容だが、やる気に満ちて熱心に取り組んでくれた。知識よりも研究体験によって、広い視野を持ってもらえれば」と語った。

 東京都武蔵野市から参加した都立高校一年の岸田彩花さん(15)は「目に見えないミクロの世界が面白そうに思えたので来た。実験の結果を分析し、改善をして考える能力が身に付いたかな。みんなで研究を成功させるのはコミュニケーション能力も大事だと分かった」と話していた。

 

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