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【茨城】

パリ協定に宇宙の目 つくばのJAXA、衛星「いぶき2号」公開

報道陣に公開された「いぶき2号」=つくば市で

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 二酸化炭素などの温室効果ガスを観測する人工衛星「いぶき2号」が十一日、つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで報道陣に公開された。環境省、国立環境研究所と共同で本年度中に打ち上げ予定。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に基づき、各国が進める温室効果ガス削減の効果の観測を目指す。(宮本隆康)

 JAXAによると、いぶき2号は二〇〇九年打ち上げの「いぶき」の後継機。地表に反射した太陽光を観測し、大気に吸収された光の量などから、大気中の二酸化炭素(CO2)とメタンの濃度を算出する。現在の衛星よりも観測精度が約八倍高くなる。

 化石燃料の燃焼で生じる一酸化炭素(CO)も観測し、同時に生じた二酸化炭素の量を推計。大気中の二酸化炭素のうち、人間の活動による分も特定する。

 現在、温室効果ガスの国別の排出量は、経済統計からの推計や、地上での観測などに基づく。パリ協定では今後、各国が削減目標の達成状況を報告する。しかし、正確な統計や地上観測施設がない国もある。排出量の計測の透明性確保が課題になっているため、宇宙から広範囲で高精度の観測を目指す。

 いぶき2号は高さ五・八メートル、幅と奥行き二メートル、重さ一・八トン。両脇の太陽光パネル部分を広げると、幅は一六・五メートルになる。総事業費は約四百四十億円。

 

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