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【茨城】

従軍画家が描いた戦時の中国の日常 水戸の県護国神社で企画展

木村勝さんの作品を見つめる来場者=水戸市の県護国神社で

写真

 第二次世界大戦中に旧日本軍の従軍画家として中国・北京に渡り、当時の街並みや人々の様子を描いた故・木村勝さんの油彩画やデッサンなどを展示する企画展が水戸市見川の県護国神社で開かれている。二十五日まで。

 護国神社によると、木村さんは一九〇一年生まれ。二七年から逓信博物館に勤務し、切手の図案などを描いていた。四一年に従軍のため、北京に着任し、当時の街並みや人々の様子を絵に残した。北京のほか、天津や青島など中国各地でスケッチしたという。

 企画展では、街を行き交う人力車や、万里の長城、手紙を読む兵士などを描いた約九十点が並ぶ。「野戦局あたり」と題した作品は、灰色の建物に取り囲まれた中庭に、緑色に茂る木が対照的に描かれている。

 木村さんの作品は、水戸市内で勤務していた長男の木村修さん(75)=千葉県柏市=が保管していたが、七月に神社へ奉納された。

 お盆で帰省し、家族と参拝に訪れていた熊本市の沢幡佳孝さん(41)は「戦争関係だと凄惨(せいさん)な作品が多い印象だが、日常を描いていて驚いた。写真よりも訴えるものがある」と話した。

 展示は午前十時から午後五時までで、入場無料。問い合わせは護国神社=電029(241)4781=へ。 (水谷エリナ)

 

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